ダイハツ型式指定取り消しでどうなる?車検通らない?タウンエースが対象!

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ダイハツ型式指定取り消し 今後どうなる?車検通らない?タウンエースが対象!

2023年12月、ダイハツ工業株式会社で自動車の認証不正問題が発覚しました。

30年以上にわたって組織的な不正が行われていたいうことで、かなり衝撃的でしたよね…

そして今年1月9日からは、国土交通省が、不正のあった車種が安全や環境に関する保安基準を満たすか、確認試験を実施していました。

その結果、特に悪質な不正を確認したとして、3車種の型式指定の取り消しが決定しました。

この記事を読んでいる方は、下記のような疑問をお持ちではないでしょうか?

型式指定取り消し対象車種は?
型式指定取り消しで車はどうなる
車検通らない?

この記事を読むことで以下のことがわかります

・ダイハツ型式指定取り消しの対象車種
・ダイハツ型式指定取り消しで今後どうなるか
・ダイハツ型式指定取り消しで車検は通るか

目次

ダイハツ型式指定取り消しの対象車種は?タウンエース・グランマックス・ボンゴの3車種

2024年1月16日、国土交通省は特に悪質な不正を確認したとして、下記3車種の型式指定を取り消す方針としました。

◆ダイハツ・グランマックス
◆トヨタ・タウンエース
◆マツダ・ボンゴ

「3車種」とありますが、実質はダイハツで開発製造している「トヨタ・タウンエース」と、そのダイハツ版である「グランマックス」、OEMでマツダの「ボンゴ」と

いわゆる、実質1車種(タウンエース系)が今回の対象となるようです。

商用車などでもよく使われているので、影響は大きそうですよね…

ダイハツ型式指定取り消しでどうなる?過去の事例は?

「型式指定の取り消し」とは、かなり異例の措置になりますよね…

過去にも「型式指定取り消し」の例があるか、調べてみたところ、2022年にエンジン性能不正問題で、日野自動車がの取り消し処分を受けていました。

型式指定が取り消されると、どうなるのか?紹介します。

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型式指定とは

「型式指定」とは、該当車両が保安基準を満たしていることを、書類によって証明できることを意味しています。

つまり「型式指定」を受けていると、通常の量産車が最初にナンバーをつける際、車検を受けたり、排ガス検査などを受けたりしなくてよくなります。

逆に、今回のように型式指定を取り消されると、仮に量産しても、一台一台、個別に排ガス検査などを受け、車検を通す必要があります。

型式指定が取り消されるとどうなる?

上記で説明したとおり、型式指定を取り消されると、実質対象車種の量産・販売が不可能となります。

「型式指定の取り消し」処分は2017年に、自動車メーカーによる型式指定での不正を防止するため、道路運送車両法の改正案として生まれました。

また、虚偽の報告に対する罰則も下記のように強化されました。

・1年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金又はこれらの併科(違反者)
・2億円以下の罰金(法人)

「型式指定の取り消し」は、かなり厳しい行政処分ということがわかりますね。

今回発表された車種に関しては、実質的に工場を止めることになりますし、多額の罰金も払うことになり、さらにユーザーへの対応も求められます。

ダイハツ型式指定取り消しで車検は通らない?中古車販売は?

「型式指定の取り消し」を受けて、現在、対象車種に乗っている方は、今後車検は通らなくなる?と不安になりますよね。

「型式指定の取り消し」は、あくまでもダイハツが取得していた型式指定の権利が今後取り消される、という意味と捉えられます。

したがって、過去に販売済みの、現在走っている車まで遡って、型式指定が取り消されるということではありません。

つまり、販売済みの3車種の扱いとしては、通常のリコールと同じです。

道路運送車両法に準じてリコール改修がされ、車検は通るようになると推測されます。

中古車販売も、イメージ的には売れなくなると予想されますが、今後の新車販売は終了となるので、逆に中古車価格は上がる可能性も考えられますね。

今回のタウンエース系の「型式指定取り消し」は、かなり影響も大きいと考えられます。

今後のダイハツや国土交通省からのアナウンスをよくチェックしましょう。

※1/17追記
トヨタの佐藤恒治社長より、報道陣の取材に対して、下記のようにコメントされていました。

型式指定の取消しにつきましては、これまで販売済みのものに対して適用されませんので、基本的にはそのままお乗りいただけるという状況であると思っています。

なお取り消されるということなので、全ての認証項目に対して改めてすべての項目の認可を取り直すということがこれからやることです。

この作業がどれくらいの時間軸で進むのか、国土交通省と相談しながら進めていきます。

引用元:くるまのニュース

現在、対象車種に乗っている方は、問題なく乗れるようです!

まとめ

ダイハツの認証試験の不正問題を受け、3車種で「型式指定取り消し」の処分が下りました。

「型式指定取り消し」により、今後どうなるのか、車検はどうなるのか、について紹介しました。

「型式指定取り消し」を受けたことにより、対象車種は今後、量産・販売が不可能となります。

販売済みの現在走っている車両に関しては、そのまま乗れるということで、車検は通るかもしれませんが、今後リコール対応などが必要となるかもしれません。

対象車種に乗っている方は、今後の情報もよくチェックするようにしましょう。


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