2023年7月24日、突然Twitter(ツイッター)のアイコンが青い鳥から白黒の「X」に変更され、話題になっています。
馴染み深い青い鳥のアイコンは2012年からずっと続いてきたので、驚いた方も多いのではないでしょうか。
Twitterと言えば青い鳥マークでしたが、なぜ急にロゴが大きく変わったのか気になりますよね。
そこで、Twitterの新ロゴ「X」について、「X」にどんな意味が込められているのか、そしてなぜ白黒になったのかを調査してみました。
Twitter X 新ロゴの意味や元ネタは?スーパーアプリXやX.comが関係?
皆さんが慣れ親しんだ青い鳥のアイコンは、2012年から10年以上続いていました。
Twitterのアイコン歴 pic.twitter.com/jiEqqBcR29
— るな (@DragonBall5090) July 24, 2023
「Twitter」には元々「小鳥のさえずり」「くすくす笑い」などの意味があり、「つぶやく」というイメージにもピッタリでしたよね!
それが今回なぜ「X」という一文字になってしまったのか、理由を調べてみました。
スーパーアプリXに変えるから
2022年10月にイーロン・マスク氏がTwitter社を買収した際は、有名なニュースになりましたよね。
実は買収が成立する前に、イーロン・マスク氏は「Twitter買収は、X、すなわちスーパーアプリを作ることを加速させる」とツイートしていました。
Buying Twitter is an accelerant to creating X, the everything app
— Elon Musk (@elonmusk) October 4, 2022
イーロン・マスク氏はスーパーアプリXの開発を一刻も早く実現するため、多くのユーザー獲得を目的にTwitter社を買収したのではないかと言われています。
スーパーアプリXとは、一言で言うとその名の通り、何でもできるアプリで、音声、ビデオ、メッセージのやり取り、電子支払い(決済、送金)などが1つのアプリでできるというもの。
世界を見ると、中国の「WeChat」がスーパーアプリと言われており、チャットツールの他に電子マネーの決済機能、ニュースへのアクセス、公式政府の発表などが見られるようです。
実はこういったスーパーアプリは、欧米圏も含めて中国以外ではまだ存在していないんですね。
X is finally arriving! 🔥
— Brandon Hoffman (@BrandonHoffman_) July 14, 2023
X will be an "everything app" i.e. super app for U.S. (like WeChat of China)
• Social: network, msgs, video, content
• Finance: banking, payments, data
"Overtime it would be HALF of global financial system" – Elon Muskpic.twitter.com/wWywAdYRZR
イーロン・マスク氏も、過去にスーパーアプリの例として「WeChat」を何度も話題に出しており、かなり意識していると考えられます。
また、イーロン・マスク氏は2023年4月、Twitter社を別企業「X」と合併させており、企業名としてのTwitterはすでに消滅していました。
イーロン・マスク氏にとっては、Twitterはどうでもよく、「X」と呼ばれる何でも入ったスーパーアプリに変えることを当初から考えていたと思われますね。
X.comドメインで運営されるから
イーロン・マスク氏は1999年にオンライン銀行を創設しており、「X.com」というドメインを持っていました。
その後、X.com(オンライン銀行)は最大のライバルであったConfinity社と統合し、2001年には名前がPayPal(ペイパル)に変更となりました。
しかし2017年に、イーロン・マスク氏が「X.com」のドメインをPayPalから買い戻しています。
この理由は「感情的に大きな価値があるため」としており、イーロン・マスク氏はテスラでは「Model X」、宇宙ビジネスでは「スペースX」と命名しており、「X」にかなりの拘りを持っていると言えますよね。
https://t.co/J8hckYiNgo logo from 1999 ✖️ pic.twitter.com/Wftchghqvn
— DogeDesigner (@cb_doge) July 23, 2023
ちなみにアルファベット1文字のドメインは限定されているため、かなりの高値がついているそうですよ!
2014年に「Z.com」が640万ドルで販売されており、「X.com」の価格は未公表ですが、これ以上の価値があるのではないかと言われています。
Twitterのロゴが「X」に変わる前の2023年7月23日、「X.com」のサイトをTwitterにリダイレクト(転送)し始めました。
また、Twitterは今後「X.com」のドメインで運営されるとの発表もありましたよね。
イーロン・マスク氏は自分の持つサービスのすべてを「X」に集約したいのかもしれません。
Twitter X 新ロゴを白黒にした理由は?スペースXと似てる?
ブルーのアイコンから白黒のアイコンになり、印象も大きく変わりましたよね。
イーロン・マスクの中では最初から白黒でまとめることは決めていたようで、Twitterでどちらの色をメインにするかアンケートを取っていました。
Change default platform color to black
— Elon Musk (@elonmusk) July 23, 2023
アンケートで最終的に黒が多かったからか、Twitterの新ロゴは黒背景に白色で「X」を縁取る形となりましたが、イーロン・マスク氏が手掛ける宇宙事業「SpaceX(スペースX)」のロゴともそっくりですよね!
Booster 9 on the pad pic.twitter.com/8ZBCr1J21T
— SpaceX (@SpaceX) July 21, 2023
スペースXは2002年に設立され、ロケット打ち上げの他に、人工衛星によるインターネット接続サービス「スターリンク」も事業としています。
スターリンクは、ロシアの侵略を受けたウクライナでネット環境を維持するために活用されたことでも知られており、従来の衛星通信よりも低遅延で高速な通信を実現しているんですよ!
スーパーアプリXの開発を進めるためにも、スペースXを活用することが考えられますね。
また白黒をベースに選んだ理由として、最近流行りのTikTokやThreadsも白黒のアイコンなので、もしかすると多くの人に受け入れられやすいと思ったか、同じ土俵に立って勝負する気なのかもしれませんね。
Twitterのロゴ変更後はどうなるの?と検索したらXJapanとかトレンドにあって笑ってしまった。
— ☆たけこ★ (@tak_tec359) July 24, 2023
ん?黒っぽくなるの?
ThreadsもTikTokもアイコン黒だしワケわからなくなりそう(自分が)
まとめ
Twitterの新ロゴが白黒の「X」に変更されたことについて、「X」の意味や元ネタは何なのか、またなぜ白黒なのかを調査し、自身の考察も交えながら紹介しました。
イーロン・マスク氏は以前から「X」にかなりの愛着を持っており、これまでにも様々なプロジェクトを仕込んでいます。
後々はTwitterのユーザーを活用しながら、スーパーアプリXの開発や普及を実現したいと考えていると思われます。
青い鳥のアイコンは可愛く、突然の別れに寂しさを感じている人も多いですよね。
しかし、イーロン・マスク氏も壮大なプロジェクトを考えているようなので、これからTwitterがどう変わっていくのか期待しながら、今後の状況を見守っていきましょう!